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鼓噪
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こそう
ふりがな文庫
“
鼓噪
(
こそう
)” の例文
きのうまでは何の異常もなかった後方にあって、万雷のとどろきがするのもみな、それは梁山泊軍の
鼓噪
(
こそう
)
ではないか。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
明日霊銑
邨
(
むら
)
の少年と湖辺に
鼓噪
(
こそう
)
すると
須臾
(
しばらく
)
して波湧き激声雷のごとく、二牛
相
(
あい
)
馳
(
は
)
せるを見るにその一
甚
(
いと
)
困
(
くる
)
しんで腹肋皆白し、霊銑後の蜃に
射
(
い
)
中
(
あ
)
てると水血に変じ
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
風上から攻め来るもの、蜀の
張嶷
(
ちょうぎ
)
、馬忠などである。風下から同じく
馬岱
(
ばたい
)
の一軍が
鼓噪
(
こそう
)
して攻めかかった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金沙灘沖
(
きんさたんおき
)
の水戦は展開され、
颷蕩
(
ひょうとう
)
たる
白浪
(
はくろう
)
は天を
搏
(
う
)
ち、
鼓噪
(
こそう
)
は
芦荻
(
ろてき
)
を叫ばしめ、二日二た夜にわたる矢風と
剣戟
(
けんげき
)
と、そして雲に
谺
(
こだま
)
する
喊声
(
かんせい
)
のうちに、さしもの官船数百隻を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だからなお、彼が自身に
恃
(
たの
)
んだ妖術戦は、彼を大きなうろたえと焦燥にかりたてた。——そのあくる日の城下戦でのこと。——梁山泊軍三千は、
怒濤
(
どとう
)
をなして、はや城壁下に
鼓噪
(
こそう
)
していた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼓
常用漢字
中学
部首:⿎
13画
噪
漢検1級
部首:⼝
16画
“鼓”で始まる語句
鼓
鼓膜
鼓舞
鼓動
鼓吹
鼓草
鼓楼
鼓譟
鼓腹
鼓声