“黒朱子”の読み方と例文
読み方割合
くろじゅす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お蘭もそんなら往(ゆ)こうと、下女へ話して急に着物を着替え小紋縮緬の変り裏に黒朱子(くろじゅす)に繻珍(しゅっちん)の帯をしめて、丸髷の後(おく)れ髪を撫(なで)あげ、白金を出まして
あの毛茛科(もうこんか)のおきなぐさの黒朱子(くろじゅす)の花びら、青じろいやはり銀(ぎん)びろうどの刻(きざ)みのある葉(は)、それから六月のつやつや光る冠毛(かんもう)がみなはっきりと眼(め)にうかびます。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
この花は黒朱子(くろじゅす)ででもこしらえた変(か)わり型(がた)のコップのように見えますが、その黒いのは、たとえば葡萄酒(ぶどうしゅ)が黒く見えると同じです。この花の下を始終(しじゅう)往(い)ったり来たりする蟻(あり)に私はたずねます。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)