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高運
妨げ致す段その罪最も重ければ光の手に
掛りて
相果ずとも
上に於て死罪に處し
處刑場の土と
爲可きところ
高運にも光が手に掛りたれば
捨札に惡名を
御座りませんと
聞より
流石の段右衞門も
愕然と
仕て大いに驚きヤア然らば其時の
馬士めで有たか
扨々運の
強き奴かな頭から
梨割にして其上に後日の
爲と思ひ
留め迄
刺たるに助かると言は
汝ぢは餘程
高運な者なりと
呆れ果てぞ居たりける時に越前守殿
如何に段右衞門
金飛脚の彌兵衞
并に馬士爲八を