高歩たかある)” の例文
木の幹などはいうに及ばず窓のふち縁側えんがわや時としては鴨居かもいまでにおる、なめくじりは雨を喜ぶあまりに自分の栖家すみかもふりすてて高歩たかあるきをしておるというのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
わたくし少年せうねんも、今猶いまなほ十數日すうにち以來いらい疲勞つかれかんじてるので、其樣そんな高歩たかあるきする氣遣きづかひはないが、ましてこの注意ちうゐがあつたので、一層いつそうこゝろくばり、食後しよくごは、日記につきいたり、少年せうねん二人ふたり