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風音
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かざおと
ふりがな文庫
“
風音
(
かざおと
)” の例文
すると、どこからともなく、ザッ、ザッ、ザッ、ザッと草をなでてくるような
風音
(
かざおと
)
。つづいて、地を打ってくる
馬蹄
(
ばてい
)
のひびき。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると
風音
(
かざおと
)
の高まるが早いか、左から雪がしまいて参りました。わたくしは
咄嗟
(
とっさ
)
に半開きの傘を斜めに左へ廻しました。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
聞くだけでもう魂がかきむしられる思いのするその地獄のような
風音
(
かざおと
)
こそ、あたり一帯のむざんな光景に
睛
(
ひとみ
)
を点ずるものなのだが、その音のなかからは
ムツェンスク郡のマクベス夫人
(新字新仮名)
/
ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ
(著)
どう/\ッと松ヶ枝に
中
(
あた
)
りまする
風音
(
かざおと
)
、どぷり/\という春の海では有りますけれども、岸へ打付ける
海音
(
うみおと
)
高く、時はまだ
若春
(
わかはる
)
のことで、人ッ子一人通りません。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜に起り荒く息づく
風音
(
かざおと
)
はまがふべきなし耳を放たず
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
往来
(
ゆきゝ
)
は
素
(
もと
)
よりなし、山国の事でございますから木に当る
風音
(
かざおと
)
と谷川の
水音
(
みずおと
)
ばかりドウードッという。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜に起り荒く息づく
風音
(
かざおと
)
はまがふべきなし耳を放たず
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と話しながら酒を
酌
(
く
)
み
交
(
かわ
)
し、おかくは丹治を酔わせようと思ってむやみに
盃
(
さかずき
)
をすゝめましたからグッスリと酔いまして、もう寝ようと床に就きました頃は雪は
歇
(
や
)
みまして、
風音
(
かざおと
)
のみ高く聞えます。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包