“風音”の読み方と例文
読み方割合
かざおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、どこからともなく、ザッ、ザッ、ザッ、ザッと草をなでてくるような風音かざおと。つづいて、地を打ってくる馬蹄ばていのひびき。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると風音かざおとの高まるが早いか、左から雪がしまいて参りました。わたくしは咄嗟とっさに半開きの傘を斜めに左へ廻しました。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
聞くだけでもう魂がかきむしられる思いのするその地獄のような風音かざおとこそ、あたり一帯のむざんな光景にひとみを点ずるものなのだが、その音のなかからは