“若春”の読み方と例文
読み方割合
わかはる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今と違って若春わかはる余寒よかんも強く、松の内はると人ッ子一人通りませんからしんとして居りまして、往来はぱったり有りません。日光おろしがビー/\と吹来る。
どう/\ッと松ヶ枝にあたりまする風音かざおと、どぷり/\という春の海では有りますけれども、岸へ打付ける海音うみおと高く、時はまだ若春わかはるのことで、人ッ子一人通りません。
エー若春わかはるの事で、かへつて可笑をかしみの落話おとしばなしはういと心得こゝろえまして一せきうかゞひますが、わたくしは誠に開化かいくわの事にうとく、旧弊きゆうへいの事ばかりつてりますと、学校がつかう教員けうゐんさんがおでで
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)