“音〆”の読み方と例文
読み方割合
ねじめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……ついあひだとんさんにつて、はなしると、十圓じふゑんおどかすより九九九くうくうくうはうが、音〆ねじめ……はいきぎる……耳觸みゝざはりがやはらかで安易あんいい。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
内弟子の中で一番上手だという者の鼓の音〆ねじめはほかの誰のよりもまん丸くて、キレイで、品がよかったがそれでも私は只美しいとしか感じなかった。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
目と鼻の路地向うの二階屋から、沈んだ三味線の音〆ねじめがきこえている。細目にあけた雨戸の蔭には、お隣の灯の明るい障子のこまかいサンが見える。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)