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鞦
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しりがい
ふりがな文庫
“
鞦
(
しりがい
)” の例文
それがある時一人のいたずら者があって、馬の
鞦
(
しりがい
)
をこの淵へほうり込んで以来、ばったりその音をきくことが出来なくなったといいます。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
其翌日男
真面目
(
まじめ
)
に
媒妁
(
なこうど
)
を頼めば吉兵衛笑って牛の
鞦
(
しりがい
)
と
老人
(
としより
)
の云う事どうじゃ/\と云さして、元より
其
(
その
)
支度
(
したく
)
大方は出来たり、善は急いで
今宵
(
こよい
)
にすべし
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
首の
鐙
(
あぶみ
)
ずりのところも、肉などはまるっきりなくなって、
鞦
(
しりがい
)
がだらしなく後肢のほうへずりさがり、
馬勒
(
はみ
)
の重さにも耐えないというように、いつも、がっくりと首をたれている。
キャラコさん:10 馬と老人
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
鞦
(
しりがい
)
の木の
滑子
(
ローラー
)
やその他をぶら下げているので、白い、砂地の路を、緩急いろいろに馬をやりながら進む我々は、多分の騒音と埃とを立てた。海岸はどこ迄行っても終らぬように思われた。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
「それから君の乗馬の
鞦
(
しりがい
)
は、どうも長すぎるようだぞ……」
接吻
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
一構
鞦
(
しりがい
)
つくる窗のはな 凡兆
本の装釘
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
鞦
(
しりがい
)
には
瓔珞
(
やうらく
)
を
付
(
つけ
)
させられ——
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一構
(
ひとかまえ
)
鞦
(
しりがい
)
つくる窓のはな 兆
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
お辰が御前に惚たも善く惚たと当世の
惚様
(
ほれよう
)
の上手なに感心して居るから、
媼
(
ばば
)
とも相談して支度出来次第婚礼さする
積
(
つもり
)
じゃ、コレ珠運年寄の云う事と牛の
鞦
(
しりがい
)
外れそうで外れぬ者じゃ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
牛の
鞦
(
しりがい
)
爰
(
ここ
)
に外れてモウともギュウとも云うべき言葉なく、何と珠運に云い訳せん、さりとて
猥褻
(
みだら
)
なる
行
(
おこない
)
はお辰に限りて
無
(
なか
)
りし者をと
蜘手
(
くもで
)
に思い屈する時、先程の男
来
(
きた
)
りて
再
(
また
)
渡す
包物
(
つつみもの
)
、
開
(
ひらき
)
て見れば
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
鞦
漢検1級
部首:⾰
18画
“鞦”を含む語句
鞦韆
鞦韆飛