青面せいめん)” の例文
に照らして見ると、彼は青面せいめんの大きい※猿かくえんに変じていた。打ち殺してそれを火にくと、その臭気が数里にきこえた。
さて、ここで物語は、長身青面せいめんの壮士、楊志の旅とともに、開封かいほう東京とうけいの都へ移って行くことになる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老爺ぢいさけぶ、……それなるは、黄金こがねしやちかしらた、一個いつこ青面せいめん獅子しゝかしらけるがごと木彫きぼり名作めいさくやぐらあつして、のつしとあり。つのも、きばも、双六谷すごろくだに黒雲くろくもなかた、それであつた。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)