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雪催
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ゆきもよ
ふりがな文庫
“
雪催
(
ゆきもよ
)” の例文
雪催
(
ゆきもよ
)
いの
曇
(
くも
)
った
空
(
そら
)
に、
教会堂
(
きょうかいどう
)
のとがった三
角形
(
かくけい
)
の
屋根
(
やね
)
は、
黒
(
くろ
)
く
描
(
えが
)
き
出
(
だ
)
されていました。そして、かたわらの
小
(
ちい
)
さな
家
(
うち
)
から、ちらちらと
灯
(
あかり
)
がもれていました。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
打ち
拉
(
ひし
)
がれた平八は、両国橋の方へ辿って行った。
雪催
(
ゆきもよ
)
いの寒い風が、ピューッと河から吹き上がった。「おお寒い」と呟いたとたん、彼の理性が回復された。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その中に、馬車の
轍
(
わだち
)
の跡だけが、泥に
染
(
にじ
)
んでいる。私はいま、東北の或る田舎を旅をしているのだが、この地方では、三月の半ば過ぎていると言うのに、まだ空は
雪催
(
ゆきもよ
)
いだ。
月見草
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
田部さんがリュックを背負って帰って行かれた七日の夕方も、そんな
雪催
(
ゆきもよ
)
いだった。
雉子日記
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
それは
雪催
(
ゆきもよ
)
いの寒い日で、わたしは受付の火鉢へ無遠慮に手をかざして、奥へ呼び込まれるのを待っていると、やがて二階の編集局へ呼び上げられて、関氏自身が大勢に紹介してくれた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
町「はい、少し
雪催
(
ゆきもよ
)
おしで曇りました」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
雪催
(
ゆきもよ
)
ひせる庭ながら下り立ちぬ
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
催
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“雪”で始まる語句
雪
雪崩
雪駄
雪洞
雪解
雪隠
雪白
雪踏
雪舟
雪沓