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難面
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つれな
ふりがな文庫
“
難面
(
つれな
)” の例文
虫
奴
(
め
)
は何時の間にか太く
逞
(
たくま
)
しく成ッて、「何したのじゃアないか」ト疑ッた頃には、既に「
添
(
そい
)
たいの
蛇
(
じゃ
)
」という
蛇
(
へび
)
に成ッて
這廻
(
はいまわ
)
ッていた……
寧
(
むし
)
ろ
難面
(
つれな
)
くされたならば
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
我に
難面
(
つれな
)
きも御邊に義理を立つる爲と、心に
嫉
(
ねた
)
ましく思ひ、彼の老女を
傳手
(
つて
)
に御邊が事、色々惡樣に言ひなせし事、いかに戀路に迷ひし人の常とは言へ、今更我れながら心の程の怪しまるゝばかり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
貫一は唯不思議の
為体
(
ていたらく
)
に
呆
(
あき
)
れ惑ひて
言
(
ことば
)
も
出
(
い
)
でず、
漸
(
やうや
)
く泣ゐる彼を
推斥
(
おしの
)
けんと為たれど、
膠
(
にかは
)
の附きたるやうに取縋りつつ、益す泣いて泣いて止まず。涙の
湿
(
うるほひ
)
は
単衣
(
ひとへ
)
を
透
(
とほ
)
して、この
難面
(
つれな
)
き人の
膚
(
はだへ
)
に
沁
(
し
)
みぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“難”で始まる語句
難
難有
難波
難儀
難渋
難所
難癖
難題
難船
難義