“雞(どり)” の例文
ぐるりと圍(かこ)んだ老人(としより)の不恰好(ぶかくかう)な姿(すがた)を火(ひ)は明瞭(はつきり)と見(み)せた。軈(やが)て二番(ばん)雞(どり)が遠(とほ)く近(ちか)く鳴(な)いて時間(じかん)が來(き)た。法願(ほふぐわん)は閾(しきゐ)の側(そば)に太鼓(たいこ)を据(す)ゑて、其(そ)の後(うしろ)へ段々(だん/\)と一同(どう)が坐(すわ)つて一齊(せい)に聲(こゑ)を合(あは)せた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)