トップ
>
隠居所
>
いんきょじょ
ふりがな文庫
“
隠居所
(
いんきょじょ
)” の例文
旧字:
隱居所
今はその慧林寺の境内にある
望月庵
(
ぼうげつあん
)
という、前管長——この時にはもう管長を辞していた——の
隠居所
(
いんきょじょ
)
にいるのだった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
募
(
つの
)
らせていたところ父親九兵衛が老後の用意に
天下茶屋
(
てんがぢゃや
)
の
閑静
(
かんせい
)
な場所を選び
葛家葺
(
くずやぶき
)
の
隠居所
(
いんきょじょ
)
を建て十数株の
梅
(
うめ
)
の古木を庭園に取り込んであったがある年の
如月
(
きさらぎ
)
にここで梅見の
宴
(
うたげ
)
を
催
(
もよお
)
し
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
六郎が祖父は
隠居所
(
いんきょじょ
)
にありしが、
馳出
(
はせい
)
でて門のあきたるを見て、外なる
狼藉者
(
ろうぜきもの
)
を入れじと、門を
鎖
(
とざ
)
さんとせしが、白刃振りて
迫
(
せま
)
られ、
勢
(
いきおい
)
敵
(
てき
)
しがたしとやおもいけん、また隠居所に入りぬ。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
さる老実業家が自分の
隠居所
(
いんきょじょ
)
を建てるつもりで、いろいろの
庭木
(
にわき
)
なども用意し、ことに、千本にも近いつつじを植え
込
(
こ
)
んでおいたところなので、花の季節になると、
錦
(
にしき
)
をしいたような美観を呈する。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
その
住職
(
じゅうしょく
)
の
隠居所
(
いんきょじょ
)
の跡だったそうにございますよ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
所々
(
ところどころ
)
に見える灯は、どこかの
寮
(
りょう
)
か
隠居所
(
いんきょじょ
)
だの」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“隠居”で始まる語句
隠居
隠居部屋
隠居倉
隠居奴
隠居家
隠居寺
隠居慎
隠居金