“隠居部屋”の読み方と例文
旧字:隱居部屋
読み方割合
いんきょべや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老母も奥の隠居部屋いんきょべやから出て来て、めがねでたんねんに検査してはいたが、結局だれにもなんだかわからなかった。
球根 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
不思議な事にはあれほど猫ぎらいであった母が、時々ひざにはい上がる子猫を追いのけもしないのみならず、隠居部屋いんきょべやの障子を破られたりしてもあまり苦にならないようであった。
ねずみと猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)