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門野
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かどの
ふりがな文庫
“
門野
(
かどの
)” の例文
「へえ、
左様
(
そん
)
なもんですかな」と
門野
(
かどの
)
は稍
真面目
(
まじめ
)
な顔をした。代助はそれぎり
黙
(
だま
)
つて仕舞つた。
門野
(
かどの
)
は是より以上通じない男である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「近頃は本なぞ
些
(
ちつ
)
とも読みませんさ。世間は私や
門野
(
かどの
)
君を——」と
側
(
そば
)
に居合はせた門野幾之進氏を一寸振り返つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
門野
(
かどの
)
というところの向う山には、山男が石に歩みかけた足跡がある。岩が
凹
(
へこ
)
んで足の形を印している。いかほどの強い力だろうかといったそうである。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かぎは主人と支配人の
門野
(
かどの
)
老人のふたりだけが、はだ身はなさず持っていることにしました。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それから二三日は、代助も
門野
(
かどの
)
も平岡の消息を
聞
(
き
)
かずに
過
(
す
)
ごした。
四日目
(
よつかめ
)
の
午過
(
ひるすぎ
)
に代助は
麻布
(
あざぶ
)
のある
家
(
いへ
)
へ園遊会に呼ばれて
行
(
い
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
門野
(
かどの
)
、
御存知
(
ごぞんじ
)
でいらっしゃいましょう。十年以前になくなった
先
(
せん
)
の夫なのでございます。
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
門野
(
かどの
)
は
詰
(
つま
)
らなくなつたから、自分の玄関
傍
(
わき
)
の三畳
敷
(
じき
)
へ引き取つた。障
子
(
じ
)
を
開
(
あ
)
けて這入らうとすると、又縁側へ呼び
返
(
かへ
)
された。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
熱い紅茶を
啜
(
すす
)
りながら
焼麺麭
(
やきパン
)
に
牛酪
(
バタ
)
を付けていると、
門野
(
かどの
)
と云う書生が座敷から新聞を畳んで持って来た。四つ折りにしたのを座布団の
傍
(
わき
)
へ置きながら
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“門野”で始まる語句
門野幾之進
門野重九郎