“針子”の読み方と例文
読み方割合
はりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だが、酒振舞いは、おかしいじゃねえか。何もお針仕事の針子はりこにさ、酒を出すなんて」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苔で青くなつた石の手水鉢てうづばち家形やかたの置いてあるのがある庭も、奥のも、静かな静かなものでしたが、店の方には若いお針子はりこが大勢来て居ましたから、絶えず笑ひ声がするのでした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
當日たうじつると針子はりこいづれもしまつていた半纏はんてんあかたすきけて、其處そこらの掃除さうぢやら、いも大根だいこんあらふことやらあさから大騷おほさわぎをしてわらひながら手傳てつだひをした。おつぎもつてみんなと一しよはたらいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)