“はりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハリコ
語句割合
張子86.0%
針子6.0%
張込4.0%
張紙2.0%
玻璃子2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その度にあるいは右に或は左に、張子はりことらの様に、彼の異常に低い所についている頭をチラチラと見せながら、難儀相なんぎそうに歩いて行くのである。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
苔で青くなつた石の手水鉢てうづばち家形やかたの置いてあるのがある庭も、奥のも、静かな静かなものでしたが、店の方には若いお針子はりこが大勢来て居ましたから、絶えず笑ひ声がするのでした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「あの技師ぎしさんに張込はりこみをつけておけ!」
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
鼠股引ねずみももひきの先生は二ツ折にした手拭てぬぐいを草にいてその上へ腰を下して、銀の細箍ほそたがのかかっている杉の吸筒すいづつせんをさし直して、張紙はりこ髹猪口ぬりちょくの中は総金箔ひたはくになっているのに一盃ついで
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夫婦の仲も、まず円満、と言ってよい状態であった。一女をもうけ、玻璃子はりこと名づけた。パリイを、もじったものらしい。惣兵衛氏は、ハイカラな人である。背の高い、堂々たる美男である。
水仙 (新字新仮名) / 太宰治(著)