“張紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりがみ80.0%
はりこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がたんがたんと、戸、障子、欄間らんま張紙はりがみが動く。縁先の植込みに、淋しい風の音が、水でもちあけるように、突然聞えて突然にえる。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
張紙はりがみして、生徒のお辞儀をめた事がある。長者に対して辞儀をするなと云えば、横風おうふうになれ、礼儀を忘れよと云うように聞えて、奇なように思われるが、その時の事情は決してうでない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
鼠股引ねずみももひきの先生は二ツ折にした手拭てぬぐいを草にいてその上へ腰を下して、銀の細箍ほそたがのかかっている杉の吸筒すいづつせんをさし直して、張紙はりこ髹猪口ぬりちょくの中は総金箔ひたはくになっているのに一盃ついで
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)