金革きんかく)” の例文
まだ女ずれもしてない美丈夫で、身のたけ七尺ほど、紅花頭巾こうかずきん緑戦袍りょくせんぽうを着、金革きんかくの帯には長やかな太刀一と腰、にこやかに卓へ寄るなり
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かしらよりあしにいたるまでものこと/″\けものかはをもつてこれを作る。とほればさるにしてかほは人也。金革きんかくしきねにすとはかゝる人をやいふべき。此ものらがこゝろざす所は我国の熊にあり。
また、それらの戦利品中には、袁紹の座側にあった物らしい金革きんかくの大きな文櫃ふばこなどもあった。曹操が開いてみると、幾束いくたばにもなった書簡が出てきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)