金造きんぞう)” の例文
お前たちは其方そちらきなさい、金造きんぞう、裏手の方を宜く掃除して置け、喜八きはち此方こちらへ参らんようにして、最う大概蔵へ仕舞ったか、千代や
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
陀羅だらゴマぜにゴマ真鍮しんちゅうゴマ、ぶんぶん鳴るのが神鳴かみなりゴマ、おどけておどるが道化どうけゴマ、せいのたかいは但馬たじまゴマ、名人独楽めいじんごま金造きんぞうづくり、豆ゴマ、かけゴマ、坊主ぼうずゴマ、みやこではやっておりまする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うらない独楽から角力すもう独楽や不性ぶしょう独楽にいたるまで独楽の眷属けんぞくをかぞえ立てれば数とかぎりはございませんが、ここに当座の花形粂吉がつかいまする独楽といッぱ、東都名題の名人づくり金造きんぞう独楽
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)