重量おもさ)” の例文
掘ざれば家の用路を塞ぎ人家をうずめて人のいずべき処もなく、力強家ちからつよきも幾万きんの雪の重量おもさ推砕おしくだかれんをおそるゝゆゑ、家として雪を掘ざるはなし。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ほらざれば家の用ふさ人家じんかうづめて人のいづべきところもなく、力強ちからつよき家も幾万斤いくまんきんの雪の重量おもさ推砕おしくだかれんをおそるゝゆゑ、家として雪をほらざるはなし。
汝のかなたにありしはわがくだれる間のみ、われ身をかへせし時汝は重量おもさあるものを四方より引く點を過ぎ 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
恋の重荷を負いながらその重量おもさに耐えかねて、死んで女御にょうごたたったという、山科荘園の幽霊に、かたどり作った仮面である。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
されど重量おもさのためこのよわれる民の歩みいとおそければ、我等は腰をうごかすごとに新なる侶をえき 七〇—七二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのひとり答へて我に曰ひけるは、拑子かうじころも鉛にていと厚く、その重量おもさかくはかりきしましむ 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)