さん)” の例文
宮本博士が退屈をするとさんがたまると云ったごとく、忙殺ぼうさつされて酸が出過ぎる事も、余は親しく経験している。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いろいろですね。金銀きんぎん、ニッケルやコバルトなどの化合物かごうぶつ、そしてさんやアルカリです」
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
さんのごとえてふるふ薄き硝子がらす
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
敗戦もまたさん
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから二三日して三山君が宮本博士に会ってこの話をすると、博士は、なるほど退屈をすると胃にさんく恐れがあるからかえって悪いだろうと調停してくれたので、余はようやく助かった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さんで牛乳が固まったので驚ろいているのだろう。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)