“苦酸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさん50.0%
にがず50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧乏神びんぼうがみ執念しゅうね取憑とりつかれたあげくが死神にまで憑かれたと自ら思ったほどに浮世の苦酸くさんめた男であったから、そういう感じが起ると同時にドッコイと踏止ふみとどまることを知っているので
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
軍医大佐はそうした私の眼の前に、苦酸にがずっぱいような、何ともいえない神秘的なような冷笑の幻影を残しながらパチンと携帯電燈の光りを消した。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)