“硼酸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうさん87.5%
はうさん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イエはそれに気づくと眉を顰め、一寸ちょっとお待ちなさいと云って階下へいったが、上ってきたのを見ると、硼酸ほうさん液と繃帯ほうたいを持っていた。
前途なお (新字新仮名) / 小山清(著)
お房の眼の上には、ひとみが疲れると言って、硼酸ほうさんに浸した白い布がかぶせてあった。時々痙攣の起る度に、呼吸は烈しく、胸は波うつように成った。頭も震えた。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのなかに苦味丁幾くみちんき硼酸はうさん
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)