“ほうさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
硼酸50.0%
宝算21.4%
放散21.4%
豊産7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お房の眼の上には、ひとみが疲れると言って、硼酸ほうさんに浸した白い布がかぶせてあった。時々痙攣の起る度に、呼吸は烈しく、胸は波うつように成った。頭も震えた。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ついで六年後柏原天皇が宝算ほうさん六十三を以て崩御になり、最後に天文六年実隆が八十三を以てこうじた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
数万の毛穴から、身体中のエネルギーが水蒸気のように放散ほうさんしてしまった。私は脱ぎ捨てられた着物のようになって、いつまでも床の上にたおれていた。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
十五日の早朝、果樹に向って豊産ほうさんを約束させるような儀式があるかどうか。またそれを何といっているか。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)