宝算ほうさん)” の例文
鶴見はその『伝暦』を見て、太子薨去こうきょの時の宝算ほうさんが四十九歳、または五十歳でおわしたことを知った。
ついで六年後柏原天皇が宝算ほうさん六十三を以て崩御になり、最後に天文六年実隆が八十三を以てこうじた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
一世紀の後、空海の時代もすでに去って藤原氏専権時代がまさに始まろうとしたころに(嘉祥二年、続日本後紀、巻十九)、興福寺の法師が仁明にんみょう天皇の宝算ほうさん四十を賀した種々の催しをやった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)