“過燐酸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かりんさん66.7%
くわりんさん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもぼくは昨夜さくやからよくないのでつかれた。書かないでおいたってあんなうつくしい景色けしきわすれない。それからひるは過燐酸かりんさんの工場と五稜郭ごりょうかく。過燐酸石灰せっかい硫酸りゅうさんもつくる。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
総じて新しい肥料はよくないものだが、自家うちには堆肥たいひの用意がない為に、拠所よんどころなく新しい馬糞に過燐酸かりんさんを混じて使った。麦がえると同時に、馬糞の中の燕麦が生えた。麦がびると、燕麦も伸びた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)