“炭酸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんさん66.7%
ゼルテル33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(彼はそれから半年はんとしほどのち天然痘てんねんとうかかって死んでしまった。)僕等は明るい瑠璃燈るりとうしたにウヰスキイ炭酸たんさんを前にしたまま、左右のテエブルにむらがった大勢おおぜい男女なんにょを眺めていた。
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一度息をするたびに、酸素がへって、炭酸たんさんガスがふえてくるのです。それを思うと小林君は、気が気ではありません。いまに、鉄のかんおけの中は、炭酸ガスばかりになって、死んでしまうのです。
妖人ゴング (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
フィールスが燕尾服えんびふくすがたで、炭酸ゼルテル水を盆にのせて持って出る。客間にピーシチクとトロフィーモフ登場。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)