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酔余
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すいよ
ふりがな文庫
“
酔余
(
すいよ
)” の例文
酔余
(
すいよ
)
素敵な女に会った。忘れかね山を降りて会いに行ったら印象とまるで違った女の様子に
這々
(
ほうほう
)
の態で逃げ出したことがあった。
流浪の追憶
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
酔余
(
すいよ
)
の興にその家の色黒く
痩
(
や
)
せこけた無学の
下婢
(
かひ
)
をこの魚容に押しつけ、結婚せよ、よい縁だ、と傍若無人に勝手にきめて、魚容は大いに迷惑ではあったが
竹青
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
古今独歩と大きく書いて、下に国北生と署名したのは、独歩が
酔余
(
すいよ
)
の達筆である。自分の似顔に鬼のような
角
(
つの
)
を生やして、毒哺生と名を署したのも彼である。
芝、麻布
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
即ち
醜体
(
しゅうたい
)
百戯、芸妓と共に歌舞伎をも見物し小歌浄瑠璃をも聴き、
酔余
(
すいよ
)
或は花を弄ぶなど
淫
(
ウカ
)
れに淫れながら、内の婦人は必ず女大学の範囲中に
蟄伏
(
ちっぷく
)
して独り静に留守を守るならんと
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
やっと
頂
(
いただき
)
に近づいた。と見る、
疎林
(
そりん
)
の中の
杣道
(
そまみち
)
に、青い巨大な平石がある。武松は笠をぬいで仰向けに転がった。寝るつもりでもなかったが
酔余
(
すいよ
)
の
快
(
こころよ
)
さ、いつかすっかり寝こんでしまったものである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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しかし
酔余
(
すいよ
)
の
余興
(
よきょう
)
に、三、四度
伺候
(
しこう
)
したことがある。
新古細句銀座通
(新字新仮名)
/
岸田劉生
(著)
三枝先生と言ってチヤホヤもてなしてくれるから庄吉は有頂天になって、それからというもの
酔余
(
すいよ
)
の
女人
(
にょにん
)
夢遊訪問はアパートのマダムの部屋となった。
オモチャ箱
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
酔
常用漢字
中学
部首:⾣
11画
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
“酔”で始まる語句
酔
酔興
酔漢
酔狂
酔払
酔醒
酔眼
酔臥
酔客
酔心地