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配分
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はいぶん
逃去金はまんまと奪ひ取
仕合よしと兩人五百兩宛
配分して悦び別れけり然ば
彼兩替屋にては翌朝
早速町奉行所へ訴へ出ければ大岡殿島屋の
手代を
汝れが
配分仕たのを今さら忘れもしまいと一々其
節の
手續を云立るに段右衞門ヱヽ
夏蠅女め
種々なことを
拵へて
己を
掘出されし由を
慥に
承まはり
及たり
扨々浦山敷事なり何卒其古金の内を少々
拙者へ
配分致し賜れと云ふに兵助は
發と思へど
然有ぬ
風情にて貴殿には
然ことを