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鄙
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さも
ふりがな文庫
“
鄙
(
さも
)” の例文
併し町人と違つて其処が大名育ちだから
強
(
あなが
)
ち
金子
(
かね
)
で張らうといふ
鄙
(
さも
)
しい考は無いやうだが、イヤモウ一生懸命に
精々
(
せつせ
)
と進物を運び込む。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
仮令ば彼塔倒れた時生きて居やうか生きたからう歟、ゑゝ口惜い、腹の立つ、お浪、それほど我が
鄙
(
さも
)
しからうか、嗚呼〻〻生命も
既
(
もう
)
いらぬ、我が身体にも愛想の尽きた
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
不味い下宿屋の飯を喰っていても牛肉屋の
鍋
(
なべ
)
を
突
(
つッ
)
つくような
鄙
(
さも
)
しい
所為
(
まね
)
は紳士の体面上すまじきもののような顔をしていた。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
たとえばあの塔倒れた時生きていようか生きたかろうか、ええ口惜しい、腹の立つ、お浪、それほど我が
鄙
(
さも
)
しかろうか、あゝあゝ
生命
(
いのち
)
ももういらぬ、わが身体にも愛想の尽きた
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
奥井から壱岐殿坂へ移って、紳士風が抜けて書生風となってからもやはり相当に見識を取っていて、
時偶
(
ときたま
)
は
鄙
(
さも
)
しい事を口にしても決して行う事はなかった。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
“鄙(
田舎
)”の解説
田舎(いなか、en: Countryside, Rural area)は、都市、都会、都(みやこ)などの対義語となる概念。
本項では田舎(いなか)や田園(でんえん)、鄙(ひな)や郷(ごう、さと)と呼ばれるものについて解説する。学術や政策においては、「村落」「農村地域」「農山漁村地域」「多自然居住地域」などの表現が用いられることが多い。これらの表現は、焦点の当て方により使い分けられる。
(出典:Wikipedia)
鄙
漢検1級
部首:⾢
14画
“鄙”を含む語句
辺鄙
鄙吝
鄙劣
都鄙
鄙歌
鄙陋
鄙俗
野鄙
鄙唄
邊鄙
鄙見
鄙事
偏鄙
鄙夫
鄙人
鄙少女
鄙近
鄙辺
鄙猥
國鄙語
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