郡山こほりやま)” の例文
うもみません、すこし、うと/\しましたつけ。うつかりゆめでもたやうで、——郡山こほりやままでは一つたことがあるものですから……」
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほゞ同数の二番手は後にここへ参着して、京橋口にうつり、次いで跡部あとべの要求によつて守口もりぐち吹田すゐたへ往つた。後に郡山こほりやまの一二番手も大手に加はつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それは、僕の祖父が、郡山こほりやま藩の儒者だつたからであるし、僕が小学校に於いて、秀才だつたし、それから、四十の歳になつて生れた子だから、ひどく可愛いがつたのである。
一人は郡山こほりやま藩の柳田徳蔵、今一人は尾州藩の鹿島復之丞かしままたのじようあとの二人は皆十津川とつがはの人で、前岡力雄りきを、中井刀禰雄とねをと云つた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
郡山こほりやままでくと……よひがへりがして、汽車きしやもパツとあかるつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
玉造口定番ぢやうばんの詰所はたつみに開いてゐる。玉造口の北側である。此門は定番遠藤が守つてゐる。これに高槻の手が加はり、後には郡山こほりやまの三番手も同じ所に附けられた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)