迅速すみやか)” の例文
仰付らるゝにより迅速すみやか正路しやうろの人になるべきはずなれども又人間に出る時は以前いぜんに一そう惡事の効をつみつひには其身をうしなひ惡名を萬世に流すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今朝送り出した真際まぎわは一時に迫って、妄想もうぞうの転変が至極迅速すみやかであッたが、落ちつくにつれて、一事についての妄想が長くかつ深くなッて来た。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
など行く旅の迅速すみやかなるや
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
見物ながら我が流儀りうぎをも弘めんと思ふなり然りと雖もそれがし萬一病氣の時は何國いづくをるとも早速飛脚を以て知する間其節は迅速すみやかに來りてくれよ是のみ我等がたのみなりと申ければ半四郎は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あげ夫れ是と見分しが又大岡殿へ向ひ此中には市之丞見當みあたり申さずと云ければ越前守殿らば一同さがるべしと有に屑屋の面々めん/\は何事やらんと思ひのほか迅速すみやかさげられければ一同ホツと溜息ためいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)