“迅業”の読み方と例文
読み方割合
はやわざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その迅業はやわざに、たちまち、右に二人、左に一人、朱を流してっ仆れた様を見て、かなわぬと見たか、残る四、五人の山手組は、思い思いに八方へ逃げ散った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵庫は、身を沈めながら、左の手で、その足を軽くすくった。——丑之助は自己の迅業はやわざと自己の力で、竹とんぼみたいにまわったまま、兵庫の後ろへもんどりを打った。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし武蔵のやいばはたしかに止まったが、その捨て身な迅業はやわざは、成功しなかった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)