迂拙うせつ)” の例文
(そして、自分のような生来の迂拙うせつな書痴にもこの事実が適用されることに)三造は今更のように驚かされるのである。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
書画、篆刻てんこくとうを愛するに至りしも小穴一游亭に負ふ所多かるべし。天下に易々いいとして古玩を愛するものあるを見る、われは唯わがさが迂拙うせつなるをたんずるのみ。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
余初めて書を刊して、またいささか戒むるところあり。今や迂拙うせつの文を録し、恬然てんぜんとしてずることなし。警戒近きにあり。請う君これをれと。君笑って諾す。
将来の日本:02 序 (新字新仮名) / 田口卯吉(著)
余初めて書を刊して、またいささか戒むるところあり。今や迂拙うせつの文を録し、恬然てんぜんとしてずることなし。警戒近きにあり。請う君これをれと。君笑って諾す。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
古渡は風采ふうさいあがらず、挙止迂拙うせつであったので、これとまじわるものはほとんど保一人いちにんのみであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)