わき)” の例文
大いに心組違ぐみちがひしゆゑグツト云て暫時しばしこたへもなかりしが其儀は私しはわきまへ申さずと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申し付るこそ重役も左程さほど目の無きものどもにもあるまじ殊に其の方が面體めんていかくまで愚鈍うつけ者とも見えず是程のわきまへなきこともあるべからず是には何か仔細しさいあらんとじり/\眞綿まわたで首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すごし居り候と云ければ越前守殿成程もなくば女の手一ツにてくらしのたつはずはなしして又去年十二月中旬に久兵衞より何ぞ預りたる物はなきやととはるゝに藤助は少しかんが其儀そのぎ私しはしかわきまへ申さず妹民へ御尋ね願ひ上奉つると申せしかば越前守殿お民にむかはれ其方は久兵衞よりなにあづかりたる物はなきやどうぢやと尋ねらるゝにお民は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)