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蹌
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よろめ
ふりがな文庫
“
蹌
(
よろめ
)” の例文
と声をかけ、
無遠慮
(
ぶえんりょ
)
に腰障子を足でガラリッと押開け、どっこいと
蹌
(
よろめ
)
いて入りましたのは長二でございます。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一人前の男でも、そうたやすくは振れない物なので、梅軒に身を交わされると、当然、お通の手は波を描いて、自分の振った刀で自分の体を
蹌
(
よろめ
)
かせてしまった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と云われて、胸をときめかしたウルリーケが、
扉
(
ドア
)
を開いたとき、咄嗟の驚愕に彼女はふらふらと
蹌
(
よろめ
)
いた。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
取より早くオヽ
合點
(
がつてん
)
と受止つゝ
強氣
(
がうき
)
無慚
(
むざん
)
に打合に年は寄ても
我慢
(
がまん
)
の九郎兵衞茲に
專途
(
せんど
)
と戰へども
血氣
(
けつき
)
盛
(
さか
)
んの曲者に
薙立
(
なぎたて
)
られて
堪得
(
たまりえ
)
ず流石の九郎兵衞
蹣々
(
よろ/\
)
と
蹌
(
よろめ
)
く處を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ほんの
眼
(
ま
)
ばたきをする瞬間だった。
藍弁慶
(
あいべんけい
)
の町人と編笠のふたりが、辻の中ほどで何かに
蹌
(
よろめ
)
いた。——と思うまに、ぱッと、二人は左右に駈け別れているのだった。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
武蔵は、
仮借
(
かしゃく
)
しなかった。三之助は、何度も、
蹌
(
よろめ
)
いた。肩を打たれ、顔を打たれ、手を打たれた。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又八は、踏み
蹌
(
よろめ
)
いた足を、草履の緒へかけ直すと、尻込みする城太郎へ、物々しい肩を
昂
(
あ
)
げて
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何か、こう、地面が高く見えるようで、足を踏み出すのに、
蹌
(
よろめ
)
きまする」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老先生は、脳心を、打ちのめされたように
蹌
(
よろめ
)
いて
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蹌
漢検1級
部首:⾜
17画
“蹌”を含む語句
蹌踉
蹌々
踉蹌
蹌々踉々
蹌踉々々
蹌跟
蹌踉蹌踉
跟蹌
踉々蹌々
踉蹌中
蹌踉状
蹌這