踏外ふみはづ)” の例文
踏外ふみはづよろめく所を雲助共夫れ/\しめたぞ今一いきたゝき殺して剥取はぎとれと折重なつて打倒すに半四郎も最早もはやかなはずと一生懸命の聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つてゐるうちに、れないから足を踏外ふみはづして三途川づのかはさかトンボを打つてドブーリ飛込とびこむと、岩
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
漸くにふみしめ勝手かつて屋根やねいたらんとするをり思ひも寄らぬ近傍かたへまどより大の男ぬつくと出ければ喜八はハツと驚き既に足を踏外ふみはづさんとするに彼の男は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
固めしが稻葉家の運や惡かりけん花山院殿と菊亭殿きくていどのの御二方は難なく通り給ひしが勅使大納言殿の御駕籠此孫橋へ差掛られし時けた中途ちうとより折れて橋板五枚ばかりと共に日野家の御先供さきども水中に落入や否や續いて大納言殿の陸尺も踏外ふみはづし忽ち御駕籠かごも水中へ落入既にしづまんとする有樣に周章狼狽あわてふためき陸尺共は足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)