“賣聲”の読み方と例文
新字:売声
読み方割合
うりごゑ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
續いて魯西亞(ロシヤ)のパン賣り。其の賣聲(うりごゑ)を珍しさうに眞似する子供の叫びが此方(こなた)から彼方(かなた)へと移つて行くので、パン賣りは横町を遠くへと曲つて行つた事が能くわかる。
花より雨に (旧字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
朝(あさ)まだきは、旅館(りよくわん)の中庭(なかには)の其處(そこ)此處(こゝ)を、「大(おほ)きな夏蜜柑(なつみかん)買(か)はんせい。」……親仁(おやぢ)の呼聲(よびごゑ)を寢(ね)ながら聞(き)いた。働(はたら)く人(ひと)の賣聲(うりごゑ)を、打興(うちきよう)ずるは失禮(しつれい)だが、旅人(たびびと)の耳(みゝ)には唄(うた)である。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)