“うりごゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賣聲66.7%
売声33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
續いて魯西亞ロシヤのパン賣り。其の賣聲うりごゑを珍しさうに眞似する子供の叫びが此方こなたから彼方かなたへと移つて行くので、パン賣りは横町を遠くへと曲つて行つた事が能くわかる。
花より雨に (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
あさまだきは、旅館りよくわん中庭なかには其處そこ此處こゝを、「おほきな夏蜜柑なつみかんはんせい。」……親仁おやぢ呼聲よびごゑながらいた。はたらひと賣聲うりごゑを、打興うちきようずるは失禮しつれいだが、旅人たびびとみゝにはうたである。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
続いて魯西亜ロシヤのパン売り。其の売声うりごゑを珍しさうに真似する子供の叫びが此方こなたから彼方かなたへと移つて行くので、パン売りは横町を遠くへと曲つて行つた事が能くわかる。
花より雨に (新字旧仮名) / 永井荷風(著)