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かさ
申せし時百兩包を出して見せられ此お
講中に
門跡樣へ納る
故貸事叶ひ難し其代りに是を
貸んとてお
葛籠を貸給ひしが其お金は如何やと申故
箪笥の引出を
吐露な
飛だ才六めだ錢を貸す
貸ぬは
兎も
角も汝の口から馬鹿八とは何のことだ今
一言云したら
腮骨を
蹴放すぞ誰だと思ふ
途方もねへと云へば
切首は眼を
貸ぬ時分なるに此四郎右衞門は如何にも
眞實者なれば
困ると聞て利も取らず
極月金百兩
貸たり斯の如く
鰻登りに借る事三郎兵衞
素より心に一物あれば此百兩の金を