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負
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おわ
ふりがな文庫
“
負
(
おわ
)” の例文
爺は、この黒い、白い雪の
斑点
(
はんてん
)
の付いた昆布のように凍えた合羽を
後方
(
うしろ
)
に取り
脱
(
の
)
けると、女の背には、乳飲児が
負
(
おわ
)
されていた。これを見た老婆は
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どっと倒れる所、孫右衛門得たりと斬つけて耳の上と眼の上へ
傷
(
て
)
を
負
(
おわ
)
せた。ハラハラとして、その様をみていた市蔵、来金道が打込むとき吾を忘れて走出した。
鍵屋の辻
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
肩の
辺
(
あたり
)
に
負
(
おわ
)
れかかりて、茶褐色の犬一頭、飼主の病苦を
憂慮
(
きづか
)
いてそを
看護
(
みと
)
らんと勤むるごとし。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
羊腸
(
つづらおり
)
ありともしらで人のせに
負
(
おわ
)
れて秋の山ふみをしつ
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
“負”の意味
《名詞》
(フ)実数で零(無)より小さい数。
(フ)悪い状態。否定的な状態。厭わしい状態。
(出典:Wiktionary)
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
“負”を含む語句
背負
脊負
負傷
勝負
負惜
手負
負債
負傷者
請負
気負
引背負
背負梯子
贔負
負目
背負上
背負籠
背負子
御負
背負投
負嫌
...