)” の例文
人間がタイタニックを造ってほこに乗り出すと、氷山が来て微塵にする。勘作が小麦を蒔いて今年は豊年だとよろこんで居ると、ひょうが降って十分間に打散す。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
人間がタイタニックを造って誇りに乗り出すと、氷山ひょうざんが来て微塵みじんにする。勘作が小麦を蒔いて今年は豊年だと悦んで居ると、ひょうって十分間に打散らす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「私の乳母うば丹精たんせいして大事に大事に育てたのです」と婦人がほこに口を添えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
自分の甥の墓があると誇りに告げて、彼は友達を引張って、甥の墓にまいった。而して其小さな墓石の前に、真裸の友達とかわる/″\ひざまずいて、しおれた月見草の花を折って、墓前の砂にした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)