視力しりよく)” の例文
初夏の明るい日光の中から、平次住居の段——といつた、薄暗い長屋の中に入つて、娘はしばらく視力しりよくを失つたのでせう。
彼と私は、倫敦ロンドンに出掛けて行つた。彼は或る有名な眼科醫にかゝつて、とう/\その片方の眼の視力しりよくを恢復した。
卯平うへい視力しりよくふたゝ恢復くわいふくしたときにはすで天井てんじやうはりんだ藁束わらたばの、みだれてのぞいて穗先ほさきつたひてのぼつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)