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見当
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みあて
ふりがな文庫
“
見当
(
みあて
)” の例文
旧字:
見當
こんもりとした森があるから、森を
見当
(
みあて
)
に彼是れ二十町
許
(
ばか
)
りも
行
(
ゆ
)
き、又
斜崖
(
なだれ
)
を
下
(
くだ
)
ると、森の林の内にちら/\
灯火
(
あかり
)
が見える。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ソリャモウお前さんの
事
(
こっ
)
たから、いずれ先に何とか
確乎
(
たしか
)
な
見当
(
みあて
)
が無くッてあんな事をお言いなさりゃアすまいネ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
草の中に
覗
(
のぞ
)
いたものは、一つ
家
(
や
)
の灯のように、誰だって、これを
見当
(
みあて
)
に
辿
(
たど
)
りつくだろうと思うよ。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とおろ/\しながら、惣吉は年は
十
(
とお
)
だが親孝心で発明な
性質
(
うまれつき
)
、急いで降る中を四五町先を
見当
(
みあて
)
にして参りました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「イヤ何にも
見当
(
みあて
)
が有ッてのどうのと云う訳じゃ有りませんが、
唯
(
ただ
)
……」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
新吉もお累が死んで仕舞った
後
(
あと
)
は、三藏から内所で金を送る事もなし、別に
見当
(
みあて
)
がないから
宿替
(
やどがえ
)
をしようと、欲しがる人に
悉皆
(
そっくり
)
家を譲って、時々お賤の処へしけ込みます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鹽原と大きく書いてあるのを掛けてやりますから、見違える気遣いは有りません、多助が馬を引いて帰って来る時、桐油を
見当
(
みあて
)
に庚申塚
辺
(
あたり
)
でむちゃくちゃに斬り殺して、お屋敷に帰り
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
駕「何処だか少しも
見当
(
みあて
)
が付きませんが、おい/\、
先刻
(
さっき
)
左に見えた土手の
燈火
(
あかり
)
が、
此度
(
こんど
)
ア
右手
(
こっち
)
に見える様になった、おや/\右の方の森が左になったが、そうすると突当りが山谷の燈火か」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小平は刀の
血
(
のり
)
を死骸の着物で拭い、鞘に納め、
暗夜
(
くらやみ
)
ながらぴか/\する
黄金
(
こがね
)
の光を
見当
(
みあて
)
に掻き集め、無茶苦茶に手拭に包んだり
袂
(
たもと
)
へ入れたりして、丹治の死骸を川中へ蹴落し、又悪党でも親子の情で
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“見当”の意味
《名詞》
まだ確かめられていない事柄について、推測をすること。みこみ。めぼし。
おおよその方角。
おおよその位置。
版画や印刷で、刷る位置を示す目印。
(出典:Wiktionary)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“見当”で始まる語句
見当違
見当摺