トップ
>
要用
>
いりよう
ふりがな文庫
“
要用
(
いりよう
)” の例文
「だれが、じょうだんを申したか、まッこのとおり、俺はほん気でいってるのだ。俺のほうでも年の暮どうしてもここが
要用
(
いりよう
)
なのだ」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「凧にのって金の
鯱
(
しゃち
)
をはがす頓狂なやつだっている。
要用
(
いりよう
)
だったら、鯨だってなんだって持って行くだろうさ。別に不思議はありゃアしない」
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「そんなもん
私
(
あて
)
には
要用
(
いりよう
)
おまへん」
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
そしていちいち部屋
頭
(
がしら
)
のお手判だの、何だのと、面倒な手数も御無用、お
要用
(
いりよう
)
だけ炭倉へ取りにお越しください
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それもございますし、小松殿におかれましても、
伽藍
(
がらん
)
のご
建立
(
こんりゅう
)
があるそうで。——何かと、金沙、
金泥
(
きんでい
)
、
金箔
(
きんぱく
)
など、たくさんにお
要用
(
いりよう
)
でございましょうが」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「何がこいつだ。——人がよく眠っているのを、いきなり槍の先ッぽで小突き起して、——その上、舟が
要用
(
いりよう
)
だから、立てとは何だ。
消
(
き
)
えて
失
(
う
)
せろとは何だ!」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
百姓も町人も
工匠
(
こうしょう
)
も、流浪の心配なく自分の職業に
精出
(
せいだ
)
していた。軍費といえば
挙
(
こぞ
)
って税を出した。国主からいわれない先に、彼らは、日常の物を節して、お
要用
(
いりよう
)
の時に備えていた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、何か事情は分らぬが、せっぱにつまる金とあらば、
要用
(
いりよう
)
だけはそちにくれる
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「矢立はあるが、墨つぼが乾いておる。なんぞ筆が
要用
(
いりよう
)
かの」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『お
要用
(
いりよう
)
なら、私たちも手伝うて、摘んであげましょうか』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はい、どうしても、お
要用
(
いりよう
)
だというお話なので」
べんがら炬燵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“要用”の意味
《名詞》
必要なことや用事。
重要な用事。
(出典:Wiktionary)
要
常用漢字
小4
部首:⾑
9画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
“要”で始まる語句
要
要塞
要領
要求
要慎
要諦
要心
要人
要訣
要之