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裏掻
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うらか
ふりがな文庫
“
裏掻
(
うらか
)” の例文
油断していた多四郎の腕へ切っ先鋭くはいったが冬の事で着物が厚く
裏掻
(
うらか
)
くことはなかったものの、多四郎の
周章
(
あわ
)
てたことは云うまでもない。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
よき折から
京方
(
かみがた
)
に対し、関東の武威をあらはすため、都鳥を
射
(
い
)
て、
鴻
(
こう
)
の
羽
(
はね
)
、
鷹
(
たか
)
の
羽
(
は
)
の矢を
胸
(
むな
)
さきに
裏掻
(
うらか
)
いて
貫
(
つらぬ
)
いたまゝを、
故
(
わざ
)
と、
蜜柑箱
(
みかんばこ
)
と思ふが
如何
(
いかが
)
、即ち其の昔
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
久しく錬磨を怠ったれど、
桶皮胴
(
おけがわどう
)
の二枚
肋
(
あばら
)
、三つ重ねを一町先から
裏掻
(
うらか
)
しまでに射通すことさして困難とも覚え申さぬ、論より証拠、いざ、ご覧あれや
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
真っ先に進んだ水狐族の胸の真ん中を
裏掻
(
うらか
)
くばかり、平安朝型の長槍が、電光のように貫いた。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「正成一流のたばかりでもあろうぞ。
油断
(
ゆだん
)
して
裏掻
(
うらか
)
かるるな」
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
“裏”で始まる語句
裏
裏店
裏梯子
裏面
裏口
裏手
裏庭
裏門
裏通
裏漉