“虚 (そら)” の例文
○「小声でやってくだせえ、皆(みんな)は虚(そら)っぺえ話(ばなし)で面白くねえ、旦那が武者修行をした時の、蟒蛇(うわばみ)を退治(たいじ)たとか何とかいう剛(きつ)いのを聞きたいね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其處(そこ)より發(た)たして、當藝(たぎ)の野(の)四の上に到ります時に、詔りたまはくは、「吾が心、恆は虚(そら)よ翔(かけ)り行かむと念ひつるを五、今吾が足え歩かず、たぎたぎしく六なりぬ」
頭(かしら)に髪(かみ)あらば一三〇ふとるべきばかりに凄(すざま)しく一三一肝(きも)魂(たましひ)も虚(そら)にかへるここちして、振(ふる)ふ振ふ、一三二頭陀嚢(づだぶくろ)より清き紙取り出(い)でて、筆も一三三しどろに書きつけてさし出すを