トップ
>
蘭
>
あららぎ
ふりがな文庫
“
蘭
(
あららぎ
)” の例文
寿平次が村のあるところは、大河の流れに近く、
静母
(
しずも
)
、
蘭
(
あららぎ
)
の森林地帯に
倚
(
よ
)
り、木曾の山中でも最も美しい谷の一つである。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
同じ木曾で
飯田
(
いいだ
)
にぬける山街道に
蘭
(
あららぎ
)
と呼ぶ小さな村があります。「
檜木笠
(
ひのきがさ
)
」を編むので名がありますが、それよりこの村で面白い漆器の片口を作ります。珍らしくも口も共に一木から
刳
(
く
)
り出します。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
蘭
(
あららぎ
)
から道は二つに分かれる。右は清内路に続き、左は広瀬、
大平
(
おおだいら
)
に続いている。半蔵らはその左の方の道を取った。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの
蘭
(
あららぎ
)
、広瀬あたりから伊那の谷の方へ出る深い森林の間も、よい
芝居
(
しばい
)
を見たいと思う男や女には、それほど遠い道ではなかったのである。金兵衛もその一人だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三留野
(
みどの
)
へも行き、
蘭
(
あららぎ
)
、広瀬から
清内路
(
せいないじ
)
の奥までも行き、余暇さえあれば本を読み、
弟子
(
でし
)
を教えた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
そこにはまた、幾世紀の長さにわたるかと思われるような沈黙と
寂寥
(
せきりょう
)
との支配する原生林の大きな沢を行く先に見つけることもできる。
蘭
(
あららぎ
)
はこの谷に添い、山に
倚
(
よ
)
っている村だ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「いずれ浪士は
清内路
(
せいないじ
)
から
蘭
(
あららぎ
)
へかかって、橋場へ出て来ましょう。あれからわたしの家をめがけてやって来るだろうと思うんです。もし来たら、わたしは旅人として迎えるつもりです。」
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
蘭
漢検準1級
部首:⾋
19画
“蘭”を含む語句
竜舌蘭
梅蘭芳
和蘭陀
蘭若
白蘭花
和蘭
愛蘭
波蘭
蘇格蘭
佛蘭西
鈴蘭
錫蘭
木蘭
波蘭土
新西蘭
玉蘭
仏蘭西製
仏蘭西
盂蘭盆
阿蘭陀
...